5月6日(火)、日本はゴールデンウィーク最終日ですね。
東京時間は引き続き静かな動きになる可能性が高く、ロンドン時間以降に注目したいところです。
チャートの形を見る限りでは──
- 中期では押し目買い継続中
- 短期では分岐点に位置している
そんな状態に感じます。
環境認識と戦略を今日も考えていきたいと思います。
日足

日足は明確な上昇トレンドではなく、下降チャネル内での動きが続いているようにも見えます。
ただし、
- 週足の上昇チャネルの下限
- 押し目ゾーンである144.00台
でしっかりと支えられており、大きく下げることなく再び上を試すような形に見えます。
このため、「日足ではまだブレイクとは言い難いが、転換の兆しは出ている」と判断します。
【ダウ理論 vs トレンド転換の視点】
- 「ダウ転換」は、安値・高値の更新によりトレンドの方向が明確に切り替わること。
- 一方「トレンド転換」は、移動平均線やローソク足の形状から見るトレンドの変化の兆候全般を指すこと
が多いです。
今回のケースでは、ダウ理論的にはまだ転換未完了。
その転換判断ポイントは、直近戻り高値のある147.80〜148.30付近を上抜けたら、となりそうです。
しかし、ローソク足の形やチャネル下限の支えなどから、トレンド転換の兆しは十分に感じられる場面でもあります。
4時間足足

4時間足のチャート上では高値・安値を切り上げる動きが見られ、調整からの上昇初動のようにも見えます。
ただし、145.20のネックラインが強く、過去に何度も止められているラインです。
現在は、144.50〜145.20の中間ゾーンでの揉み合い中。
こんな感じなので、4時間足では「上昇を試すが一度止められるかも」という一時的な売り圧力にも注意が必要な場面です。
1時間足

1時間足では、戻り高値を明確に抜けておらず、下落のダウ構造は継続中。
現在は、143.60〜144.20のレンジに入りつつあるように見えます。
このゾーンを上抜けても、上には144.50〜144.90の強いレジスタンス帯が控えており、
すぐにブレイクとはいかない可能性もあります。
1時間足では「方向感が曖昧なレンジ相場」と捉え、抜けた方向にすぐに飛び乗るのではなく、リテスト確認後のエントリーをしていきたいと思います。
15分足

明確なトレンド転換というよりは、1時間足とほぼ同じくレンジの動きに近い状態ですね。
現在は、安値を切り上げた後に反発し、3本のMAを上抜けその後下落という場面になっています。
ここで一旦上昇しきれなければ、再び下落方向への調整も視野に入るため、あまり積極的な仕掛けは控え、環境認識に合わせた慎重な対応が必要です。
5月6日(火)戦略まとめ(デイトレード視点)
パターン①:レンジ内での逆張り(上下限)
- エントリー条件:143.60〜144.20のレンジ内で、ヒゲやローソク足パターンによる反発サイン確認後
- 利確目標:レンジ中央〜反対側上限
- 損切り:上下限の明確なブレイクで撤退
パターン②:上抜けリテストの順張り
- エントリー条件:144.20〜144.50を明確に上抜けた後、リテストからの再上昇確認
- 利確目標:144.90、または145.20(分割利確)
- 損切り:ブレイク後に再びレンジ内へ戻った場合
パターン③:上昇シナリオ否定からの売り
- エントリー条件:144.20上抜け失敗→上ヒゲ陰線→直近MA割れ
- 利確目標:143.60〜143.30
- 損切り:144.50明確上抜け
最後に:方向感が出るのはもう少し先?
現在のドル円は、日足の下降チャネル内での上下を繰り返す場面。
- ダウ転換はまだ未達成(=大局は下目線)
- 短期は反発の兆しや上昇の初動も見られる(=短期は上)
だからこそ、「どっち目線?」ではなく「どの時間軸ではどうか?」で判断するのが大切です。

待つのも大切!そして、わからなかったら様子見!
今日もがんばっていきましょう!