先週のドル円相場は、週初に下落したあと下げ止まり、週後半にかけて上昇に転じる流れとなりました。
この記事では、各時間足(日足・4時間足・1時間足)を軸に先週の動きを振り返り、今週(5/13週)の戦略をまとめていきます。
先週(2025年5月5日週)のドル円
週初(5月5日ごろ):一時的に下落
5月5日(月・日本は祝日)からの相場は、145円台から一度売りが入り下落スタートとなりました。
この下落は、「利益を確定するための売り」や「短期の売り仕掛け」が入った影響です。
1時間足〜4時間足で見ると、143.20円〜143.50円付近まで下がりましたが、4月後半の安値を更新するほどではなく、途中からは下げ止まるような形になりました。
この時点で日足チャートでは、「前の安値よりも高い位置で止まっている(=安値切り上げ)」という、押し目買いの形が少しずつ見え始めていました。
週の中盤(5月7日〜8日):じわじわ上昇へ転換
その後、5月7日〜8日にかけては、価格が底固く横ばいで推移しました。こうした動きを「堤足(ていそく)」と呼びます。
この横ばいの中で、じわじわと買いの力が強くなり、再び145円台に戻りました。ここで安値も高値も、ひとつ前のポイントより上回る動きとなり「上昇トレンドが始まりそうな形」ができあがりました。
これは、トレンド転換の初期によく出るパターンで、「今後も上がりやすそうだ」と判断できる場面でした。

こうしたタイミングでは、流れに乗る買い(順張り)エントリーが効果的ですね。
週後半(5月9日以降):高値更新と上昇の継続
5月9日以降は、145円台前半で一度もみ合う動きが出ましたが、しっかりと底固めをして、最終的には145.60円付近まで上昇しました。
このあたりでは1時間足チャートでも、押し目を作りながらの上昇リズムが確認できたため、押し目買い(下がったら買う)戦略が非常に有効な展開でした。



次に、チャートを見ながらポイントとなるところと戦略をみていきます!
月足~日足


月足~週足
月足は大きな上昇チャネルの中にあり、長期目線では押し目買いが継続中。
140円台のサポート帯が意識されており、ここを割らない限りは上目線継続とみられます。
週足をみると陽線がしっかり、前週の高値を上抜いて確定。
20MAと75MAが重なっている146円半ばでいったん上値が重くなっている印象もあり、今週はこのレジスタンス付近での値動きをみていきたいですね。
日足
日足の下降チャネルの上限(146.50円付近)が意識され、現在はその手前での攻防が続いています。
安値・高値ともに切り上がっており、トレンド転換の形が整いつつあります。
移動平均線は収束から拡散へ、上昇への地ならし中。
4時間足


週初(5/5)には145円台から下落し、143.20〜143.50円のゾーンでサポートされました。
このゾーンを守ったことで、安値切り上げ型の押し目が成立。
その後はじわじわと買いが入り、145円台後半まで上昇。
現在は上昇チャネル内での調整中とみられます。
1時間足


週の中盤、145円前後で堤足(横ばいで下げ止まる動き)を作り、そこから上昇に転じました。
146円台手前では一度売りが入りましたが、現在は高値圏での持ち合い。
安値・高値ともに切り上がっており、短期的には上昇継続の流れ。
今週(5/13週)の戦略
チャートをみて今考えられる今週の戦略をまとめると
買い戦略(基本シナリオ)
- 押し目買いを継続。145円台を維持している間は買い目線を保ちたい。
- 146.50円を明確に上抜けたら、147.30円や148.00円をターゲット。
- サポート確認後の買い候補:145.20円 / 144.70円
売り戦略(サブシナリオ)
- 145.00円を明確に割ったら、144.30円〜143.80円の調整余地。
- 143.20円を明確に割り込んだら下目線へ。
今週は、「押し目が入るか」「146.50円を超えるか」が大きな分岐点になりそうですね。



焦らず、反応を見て根拠あるトレードを心がけていきましょう。