FXを始めたころ、私は損切りが本当に苦手でした。
というより、つい最近まで損切りをしていなかったと言ってもいいかもしれません。
「もう少し待てば戻るかも」
「ここで切ったらもったいない」
「どうせ戻るから大丈夫」
そんな思いでポジションを持ち続けて、 含み益が含み損に変わり、最後にはロスカット。
でもそれまでの私の“勝率”は100%でした。
なぜなら、損切りしないから負けていないように見えていただけ。
本当は、損失を先延ばしにしていただけだったんです。
損切りができなかった理由
私が損切りできなかったのには、いくつかの要因があります。
- 損を確定するのが怖かった
- 「戻るかも」という希望を手放せなかった
- 損切をすると“負け”だと思っていた
勝率100%という数字に、どこか安心していた自分もいました。 でも実際は“含み損を抱えたまま放置しているだけ”。
それがどれだけ危険なことかを、痛いほど思い知る出来事が起きたんです。
私を変えたロスカットの痛み
2025年3月末。
私は先出しトレーダーに乗っかってエントリーし、
「損切なんてしなくても戻るはず」とポジションを放置。
結果、ロスカットで資金の大半を失いました。
それまでは“損切しなければ負けじゃない”と思っていたけれど、
この経験でようやく気づいたんです。
「損切しないことのほうが、よっぽど危険だった」と。

ロスカットしてやっと損切の大切さに気付いたけれど、もっと早くに自覚しておけばよかったと後悔しています。
少しずつ“切れる自分”になるために
そこから私は、次のことを意識するようになりました。
①損切を前提にエントリーする
損切位置を決めてからしか入らない
②「損切=負け」ではなく「損切=戦略」だと考える
小さな負けは、次の勝ちに繋がる“必要経費”
③戻るかも、の感情に気づいたら即撤退
希望でトレードしない。チャートの事実だけ見る
少しずつですが、これらを意識することで、 以前より“冷静に損切り”ができるようになりました。
損切りができると、トレードがラクになる
損切りは、今でも好きじゃないけれどできるようになって楽になりました。
- ポジションを抱えて悩んだりイライラする時間が減った
- 無駄なナンピンや耐える時間がなくなった
- エントリー精度が上がった
そして何より、自分を守る感覚が育ってきたんです。
負けないことではなく、“負けを小さくコントロールする”ことが、 FXでは本当の意味での勝ちにつながっていくんですよね。
まとめ|勝率じゃなく、リスク管理で生き残る
「損切りができない=ダメなトレーダー」ではありません。
でも、「損切りができる=続けられるトレーダー」だと今は思います。
損切りは、“技術”というより“覚悟”。
私もまだまだ練習中ですが、 「前より切れるようになった自分」を少し誇りに思えるようになりました。
もし今、損切りができずに悩んでいる方がいたら、 焦らなくて大丈夫です。
大事なのは、“気づいたその日から少しずつ変わっていくこと”。
私もまだ途中ですが、一緒に前に進んでいきましょう。